あなたのジャケットは、着るたびに変わっている。
レザージャケットを「高い」と感じる人は多い。でも、10年後に手元に残るアウターは、たいていレザーだったりする。
布地のアウターは洗濯や摩擦で繊維が劣化し、やがて薄くなる。一方、革は使うほどに繊維が馴染み、持ち主の動きにフィットしていく。この「エイジング(経年変化)」こそが、レザーが長く愛される理由のひとつだ。
ただ、どんな革でも同じように育つわけではない。革の種類、なめしの方法によって、経年変化の仕方はまるで違う。まずは、その基礎から。

知識① 革の種類
同じ「牛革」でも、こんなに顔が違う。
ジャケットの素材表示に「カウハイド」「カーフスキン」と書かれていても、何が違うのか分からないという人は多いかもしれない。
カウハイド(成牛革)は、成長した牛の革。厚みがあり、耐久性が高い。ハリのある風合いで、使い込むほどに力強い表情になる。ライダースジャケットによく使われる。
カーフスキン(仔牛革)は、生後半年以内の牛の革。繊維が細かく、きめ細やかな表面が特徴。軽くて柔らかく、上品な光沢が出やすい。高級感のある仕上がりになる。
同じ「牛革」というカテゴリでも、革のキャラクターは大きく異なる。どちらが良いというわけではなく、どんな経年変化を楽しみたいかで選ぶと面白い。

知識② 経年変化のしくみ
色が深くなるのは、あなたの手の油脂のせい。
着込んだレザージャケットが「ツヤが出てきた」「色が深くなった」と感じるとき、何が起きているのか。
答えは、摩擦と油分だ。人間の皮膚から分泌される皮脂や、革専用のオイルが革の繊維に染み込み、表面のコーティングが徐々に馴染んでいく。これをエイジングと呼ぶ。
特に肘や袖口など、よく曲がる部分は摩擦が多い。そのため、他の部分より先にシワが刻まれ、ツヤが集中する。この「部位によって変化の度合いが違う」ことが、革ならではの表情を生む。
使い込んだ革にしか出ない風合いは、意図的に作ることができない。時間と使用がつくるものだから、経年変化は「育てる楽しみ」と表現されることが多い。
知識③ なめしの種類
「なめし」で革の性格が決まる。
植物由来のタンニン(渋)を使って革を加工する方法。数週間〜数ヶ月かけてゆっくり行われる。繊維が締まり、硬くハリのある革になる。使い込むほどに柔らかく馴染み、エイジングが豊かに出やすい。時間と手間がかかる分、革の表情が豊か。
化学物質(クロム塩)を使って短時間で加工する方法。現代の革製品の多くに採用されている。柔らかく均一な仕上がりになりやすく、色の発色も良い。タンニンなめしに比べるとエイジングは穏やかで、安定した品質が特徴。
タンニンとクロムを組み合わせた方法。両者のメリットを活かし、適度な柔らかさとエイジング性を兼ね備えた革に仕上がる。多くのアパレルブランドのレザーアイテムで採用されている。
この知識があると、glamb のレザーが違って見える。
牛革の種類となめしの方法を知った上で glamb のレザージャケットを見ると、それぞれの設計が読めてくる。
たとえば「Calf Leather Riders Jacket / カーフレザーライダースジャケット」は、その名の通りカーフスキンを使用している。カーフならではのきめ細やかな表面と上品な光沢は、タフなライダーズシルエットと組み合わさることで、独特のコントラストを生む。
一方、「Leather Bomber Jacket / レザーボマージャケット」はボンバーのシルエットが持つ軽快さを革素材で表現した一着。素材の持つ重厚感をシルエットで中和しているのが分かる。
革の知識は、ただのスペック確認ではない。どう着て、どう育てていくかをイメージするための言語だ。
LEATHER JACKET
レザーを纏う、という選択。
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Frequently Asked Questions
レザーについてよくある質問
少量の雨であれば、帰宅後すぐに乾いた布で水分を拭き取り、陰干しすれば問題ありません。ただし、革は急激な乾燥でひび割れる可能性があるため、ドライヤーなどで急いで乾かすのは避けてください。大雨の日は布製のアウターを選ぶほうが無難です。
ブラッシングは着用のたびに。オイルアップは年に2〜3回を目安にすると良いでしょう。革が白っぽく乾燥して見えるときや、触れてみてカサカサする感覚があるときがケアのサインです。やりすぎは革を柔らかくしすぎる原因になるため、少量ずつ様子を見ながら行うのがポイントです。
革専門のクリーニング店に依頼することができます。一般のクリーニング店では断られることが多いため、「レザークリーニング」に対応した店舗を探してください。自宅での水洗いは革が型崩れしたり縮んだりする原因になるため、避けるのが無難です。















